2017年12月、日本イコモス国内委員会により "伊賀上野城下町の文化的景観"が「日本の20世紀遺産20選」に選ばれました。

   日本の20世紀遺産20選

@ 上野恩賜(おんし)公園と文化施設群(東京)

A 国立代々木屋内総合競技場(同)

B 立山砂防施設群(富山)

C 黒部川水系の発電施設群(同)

D 瀬戸大橋(香川)

E 青函トンネル(青森、北海道)

F 舞鶴の海軍施設と都市計画(京都)

G 南禅寺界隈(かいわい)の近代庭園群(同)

H 隅田川橋梁(きょうりょう)群と築地市場他を含む復興関連施設群(東京)

I 迎賓館赤坂離宮(同)

J 聴竹居(京都)

K 箱根の大規模木造宿泊施設群(神奈川)

L 肥薩線(旧鹿児島本線=熊本、宮崎、鹿児島)

M 鶴岡八幡宮境内の旧神奈川県立近代美術館(神奈川)

N 有田の文化的景観/町並み、産業・文化施設群(佐賀)

O 旧朝倉邸と代官山ヒルサイドテラス(東京)

P 小岩井農場(岩手)

Q 西条の酒造施設群(広島)

R 東海道新幹線(東京〜大阪)

S 伊賀上野城下町の文化的景観(三重)


選定基準は、

1. 20世紀に新たに登場したもの
2. 19世紀までにあり、20世紀に進化・展開したもの
3. 歴史上の事件を象徴するもの
4. 伝統と20世紀遺産の対比・融合

これに加えて、「5. 日本という地域性を表しているもの」が考慮されます。

「4」がややわかりにくいですが、伊賀上野の「城下町とモダニズム建築群」などが例として挙げられています。

「旧城下町の都市景観にあわせた近代建築群の代表例」として評価されたようです。

遺産に指定されたのは、
伊賀市庁舎・市立西小学校体育館・上野公園レストハウス・俳聖殿・伊賀文化産業城(伊賀上野城)です。


伊賀市庁舎 (1964年築)




現在別のところに新庁舎を建設中で、新庁舎完成後の取り扱い(保存活用または取り壊し)を模索中です。


市立西小学校体育館 (1966年築)



上野公園レストハウス (1963年築)

上記3つの建物は、故坂倉準三氏(1901〜1969)の設計によるものです。

俳聖殿(1942年築)
    
伊賀文化産業城(伊賀上野城・1935年築)
  


ユネスコ(国連教育科学文化機関)に無形文化遺産として登録された「上野天神祭のダンジリ行事」と共に、大切に守っていきたいですね。

                               2018年2月23日

サイトマップへ戻る
うえの散策ページへ戻る                        トップページへ戻る