最近のHDD(ハードディスクドライブ)・・・
現在主流の 4096バイト/セクターのAFTハードディスクを、Vista や 7 に換装した際 トラブルことが多いようです。
AFT(Advanced Format Technology)について調べなおして、自分なりにおさらいします。 AFT対応HDDは、従来のHDD(非AFT)とは記録される物理的な最小単位が異なります。 従来のHDDが1セクター=512バイトであるのに対し、AFT-HDDは1セクター=4096(4K)バイトになっています。(HDDの大容量化に伴なう改良だそうです) OSとHDDの仲介をするHDDコントローラーのドライバーが、4K/セクターに対応していない場合にデータ読み取りの不整合が発生し、Windows update が出来ない・・・などの問題が起きます。(リカバリできない・読み書き速度低下など、他にも影響あり) さらにバックアップツールなどでデータを移行した場合、AFT-HDDではデータへのアクセス単位が異なるため認証関連のファイルが正常に読み取れなくなることがある・・・とのこと。 難しいことはわかりませんが、"ボタンの掛け違い" のようなもの・・・かなと思っています。 SP1未適用の Vista、 7 の初期モデルは リカバリデータがAFTのHDDに対応していないので、いろいろトラブルわけ(リカバリできない等)です。 じゃあ SP1適用済みの Vista、 7 はどうかと言うと、リカバリは出来るけど、SP1未適用の機種と同じく バックアップツールなどでデータを移行した場合、ウインドウズ・アップデートが出来なかったり読み書き速度が低下することがあり、整合を取るため インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジー や アライメント調整ツールが必要になります。 Vista や 7 のHDD交換時は非AFTのHDDを使うのが一番無難ですが、AFT-HDD交換時の要領さえわかれば 私のようなビギナーでも容易に交換出来ます。 失敗は成功の元ですから・・・アマチュア精神で まず やってみることです |
↓ ここから ↓
2015年1月11日 追記
小生 すこし勘違いしていました。
4096バイト/セクターのHDDイコール AFT-HDDだと思っていましたが、4096バイト/セクターのHDDにも種類があるらしいのです。
物理的には 4096バイト/セクターであるが、エミュレートを行なう(擬似的に動作させる)ことによって 論理上 512バイト/セクターとして扱えるようにしたものが "4K-Advanced Format(4K-AFT)"、物理的・論理的共に 4096バイト/セクター のものを "4K ネイティブ"と呼ぶらしいです。(従来の、物理セクターが512バイトのHDDは 512ネイティブ)
4K-AFTドライブは、512ネイティブHDDから 4KネイティブHDDに移行する際の"つなぎ"的な存在ということですか。(Windows 8 以降は 4Kネイティブに対応)
そうすると 4KネイティブのHDDは、Vista や 7 には使えないということになるんでしょうかねぇ。
現在 、512ネイティブHDD、4K-AFT-HDD、4KネイティブHDD が混在しているわけで、見極めるのも大変です。
今年 中頃には Windows 10 が出るようだし、7 のサポートが終わる2020年にはOSのバージョンは何になっているんでしょう。
Win 11 、Win12、? が出る頃には 4KネイティブHDDに切り替わっているんだろうなぁ。
4K-AFTドライブには AFマークが付いているので、512ネイティブとの見分けがつくとして、4K-AFTドライブと 4K-ネイティブドライブは どう区別すればいいのでしょうか。
2TB以上で AFマークがないのが 4K-ネイティブドライブ・・・なのかなぁ?(素人判断w)。 ネットで検索しても はっきりした答えが見つかりませんでした。
コマンドプロンプトでの見分け方はこちら
自分なりに各タイプのHDDとOSの相性を整理してみました。
なにぶん 素人のオッサンが書き留めたものですので、決して鵜呑みにせず最終的には読者ご自身で確認(判断)してください。
512ネイティブ (従来のHDD・非AFT) |
4K-AFT (512Eとも言う) |
4K ネイティブ | ||||
物理 セクター |
512バイト | 4096バイト | 4096バイト | |||
論理 セクター |
512バイト | 512バイト | 4096バイト | |||
Windows 7 |
HDDを交換してリカバリ | Service Pack 1 未適用 |
○ 注5 |
× |
× |
|
Service Pack 1 適用済み |
○ |
○ 注1 |
× | |||
コピーまたはクローンソフトでデータを移行して交換 | Service Pack 1 未適用 |
○ | △ 注2 IRSTの導入&アライメントの調整が必要 |
× | ||
Service Pack 1 適用済み |
○ | △ 注3 IRSTの導入&アライメントの調整が必要 |
× | |||
Windows Vista |
HDDを交換してリカバリ | Service Pack 1 未適用 |
○ 注6 | × | × | |
Service Pack 1 適用済み |
○ | ○ | × | |||
コピーまたはクローンソフトでデータを移行して交換 | Service Pack 1 未適用 |
○ | △ IRSTの導入&アライメントの調整が必要 |
× | ||
Service Pack 1 適用済み |
○ | △ 注4 IRSTの導入&アライメントの調整が必要 |
× | |||
Windows 8 以降 | ○ | ○ | ○ |
( IRST=インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジー)
過去のHDD交換成功事例(PCはいずれも富士通)
注1:A540/CX
注2:A540/B
注3:A540/CX
注4:NF/C50
注5:D550/A
注6:NF75U/V (※インターフェースが UltraATA (IDE) なので参考になりませんが・・・w)
↑ ここまで ↑
XPのサポート終了後、日立や東芝用のアライメント調整ツールの配布が終了しています。
http://www.hgst.com/ja/support/downloads
※12月22日追記
WD (Western Digital)の調整ツールは、DL出来るようです。
http://support.wdc.com/product/download.asp?groupid=805&wdc_lang=jp
Vista や 7 に AFT-HDDを換装した場合、まだまだアライメント調整ツールが必要なのに、これから交換する時は困りますね。
(アライメント調整に対応した有償版のコピーソフトがありますが・・・)
通販やヤフオクで物色する時のため、非AFTタイプの品番をネット上で調べ、自分なりに整理しました。
インターフェースは Serial ATA
なお 仕様については間違いがあるかもしれませんので、詳細はメーカー公式サイトでご確認ください。
3.5インチ 非AFTハードディスク 512バイト/セクター |
2.5インチ 非AFTハードディスク 512バイト/セクター |
HGST 日立 日立製のハードディスクは、(バルク品番)下から4番目のアルファベットがEならAFT、 Aなら非AFTのようです。(例・HDS721050CLA362、 HTS725050A9A364 ) |
|
【バルク品番】 本体のみ・簡易包装 HDS721050CLA662 500GB HDS721050CLA362 500GB HDS721010CLA332 1TB HDS723015BLA642 1.5TB HDS723020BLA642 2TB HDS722020ALA330 2TB HDS723030ALA640 3TB HDS5C3015ALA632 1.5TB HDS5C3020ALA632 2TB HDS5C3030ALA630 3TB 【リテール品番】 箱入りパッケージ品 0S02600 500GB 0S02601 1TB 0S02602 2TB 0S03224 2TB 0S03191 2TB 0S03088 3TB 0S03229 3TB |
【バルク品番】 本体のみ・簡易包装 HTS725050A9A364 500GB HTS725032A9A364 320GB HTS725025A9A364 250GB HTS725016A9A364 160GB HTS725012A9A364 120GB 回転数 7200rpm 厚さ 9.5mm HTS723232A7A364 320GB HTS723225A7A364 250GB HTS723216A7A364 160GB 回転数 7200rpm 厚さ 7mm HTS545050B9A300 500GB |
WD (Western Digital) | |
WD10EALX 1TB WD7500AALX 750GB WD5000AAKX 500GB WD6400AAKS 640GB WD3200AAJS 320GB WD5002AALX 500GB WD1002FAEX 1TB WD2002FYYZ 2TB |
WD3200BEVT 320GB WD5000BEVT 500GB WD1600BEKT 160GB WD2500BEKT 250GB WD3200BEKT 320GB WD5000BEKT 500GB |
Seagate | |
ST33000651AS 3TB ST32000641AS 2TB ST31000524 1TB ST3500413AS 500GB ST3320413AS 320GB ST3500418AS 500GB ST31000524AS 1TB |
Momentus 5400シリーズ(5400rpm) ST9640320AS 640GB ST9500325AS 500GB ST9500325ASG 500GB ST9500327AS 500GB ST9320325AS 320GB ST9250315A 250GB ST9250317AS 250GB ST9160314AS 160GB Momentus 7200シリーズ(7200rpm) ST9500420AS 500GB ST9500420ASG 500GB ST9500421AS 500GB ST9500422AS 500GB ST9320423AS 320GB ST9250410AS 250GB ST9250410ASG 250GB ST9250411AS 250GB ST9160412AS 160GB Momentus XTシリーズ(7200rpm) ST95005620AS 500GB (SSHD) |
東芝 | |
東芝は3.5インチのハードディスクは製造していません。 ・・・でしたが、2015年以降他社のハードディスク部門と統合後 3.5インチHDDも製造するようになりました。 |
MK6461GSY 640GB 7200rpm MK6461GSYG 640GB 〃 MK6461GSYD 640GB 〃 MK6465GSX 640GB 5400rpm MK5056GSY 500GB 7200rpm MK5061GSY 500GB 〃 MK5056GSYG 500GB 〃 MK5056GSYB 500GB 〃 MK5056GSYD 500GB 〃 MK5065GSX 500GB 5400rom MK5076GSX 500GB 〃 MK3256GSY 320GB 7200rpm MK3261GSY 320GB 〃 MK3261GSYG 320GB 〃 MK3261GSYD 320GB 〃 MK3265GSX 320GB 5400rpm MK3276GSX 320GB 〃 MK2556GSY 250GB 7200rom MK2561GSY 250GB 〃 MK2561GSYG 250GB 〃 MK2561GSYB 250GB 〃 MK2561GSYD 250GB 〃 MK2565GSX 250GB 5400rpm MHZ2250BS 250GB 〃 MJA2250BH 250GB 〃 MK1665GSX 160GB MK1656GSY 160GB MK1661GSY 160GB MHZ2120BS 120GB MHW2120BH 120GB 320GB MK3252GSX MK3254GSY MK3254GSYF MK3255GSX MHZ2320BH MHZ2320BJ MHZ2320CJ MJA2320BH 東芝製のHDDは、MK・・・・GSX および MK・・・・GSY シリーズが非AFTのようです。 |
Amazonで価格を調べると、メーカーや機種によって価格にメチャクチャ ばらつきがあります。(12月19日現在)
まず 3.5インチですが、
WD5000AAKX 500GB \5720.※
HDS721050CLA362 500GB \23800.※
HDS721010CLA332 1TB \22400.
ST31000524AS 1TB \22240.
WD2020FAEX 2TB \48800.
WD3000FYYZ 3TB \28000,
2.5インチは、
WD3200BEKT 320GB \10780.
WD5000BEVT 500GB \12000.
MK5076GSX 500GB \7580.※
MK5065GSX 500GB \28800.※
HTS545050B9A300 500GB \25800.※
価格は、人気度(信頼度・ブランド)・在庫状況などにより変動するでしょうが、同じ容量でも3倍から4倍ちかく格差があります。
一方AFTタイプは、3.5インチ 500GBが 4500〜6000円、1TBが 6100〜7000円。
2.5インチ 500GBが 4800〜5300円です。
やはり非AFTタイプは品薄ゆえか、割高になっています。
2014年12月19日