リカバリに使用した HTS541010A9E680
■ 非AFTハードディスクから AFTハードディスクへの交換 (換装)その1 ■
知人が購入したパソコン (私と同機種のA540/CX) のハードディスクを 1TBに交換することになりました。
何度もやってるし、システム丸ごとコピーして交換・・・のつもりでした。
さっそくアマゾンで、HTS541010A9E680 を購入(¥6321)。
ハードディスクのラベルに見慣れぬ”AF”マークが付いています。
Advanced Format Technology の略で、(物理)セクタサイズが今までの 512バイトから 4096バイトに変わったハードディスクのようです。
(AFTについてもっと詳しく知りたい方は、ここを見てください)
外付けとして使う場合は影響はなさそうですが・・・
ディスクコピーした後の換装時や、ハードディスク交換後のリカバリ時に問題が出るらしい。
問題とは、
▲リカバリ出来ない。
▲ウインドウズ・アップデートが出来ない。
▲読み書き速度が遅い ・・・ など。
AFTハードディスク交換には注意が必要なんだ・・・知らなかった。
ビスタ、7 はOSとしてはAFTに対応しているらしいが、Service Pack適用前のリカバリディスクの場合、データがAFTに対応していないらしい。
クローン作成(コピー)ソフトもAFTに対応している物と未対応の物があり、選ぶのに迷ってしまう。 (なるべく フリーのほうがいいしね)
持っているコピーソフトはXP時代の物で、AFTには対応していない・・・だろうし、アライメントの調整とか、いろいろ面倒そうだなぁ。
幸い Win 7 の SP1適用後のモデルはリカバリ出来そうなので(A540/CXはSP1適用済みモデル)、素直にリカバリします。
内蔵ハードディスクと交換し、(購入時の状態に戻す)リカバリ開始。
(ちなみに 内蔵されていたのは 東芝 MK1676GSX 非AFTタイプ)
35分ほどで問題もなくリカバリ終了、セットアップ後ウインドウズ・アップデートも実行し、こちらも無事完了。
(2011年発売モデルなので、アップデートには90分かかった)
パーティション開始オフセットは、1048576バイト。
Crystal Disk Mark で読み書き速度測定。
元HD 東芝MK1676GSX 交換後HD・HTS541010A9E680 Read 【MB/s】 Write 【MB/s】 Read 【MB/s】 Write 【MB/s】 Seq 75.68 87.43 Seq 101.60 100.10 512K 29.69 30.23 512K 29.50 34.60 4K 0.352 0.993 4K 0.357 0.994 4K
QD320.892 0.972 4K
QD320.952 0.927
リカバリが出来て、ウインドウズ・アップデートも出来たことだし、ひとまず ”OK牧場” ってことにしておきましょう。
これから XPや、Service Pack 適用前のビスタ ・7 のハードディスクを交換する時は厄介になる。今のうちに非AFTハードディスクを、いくつか買い溜めしておこうかな。
〜 ここから本題です 〜
後日、自分のパソコン(富士通 A540/CX、Win 7)で非AFTハードディスクからAFTハードディスクに交換出来るか試すことにしました。
マイクロソフト、インテル、ハードディスク製造メーカーなどから調整用ツールが配布されていますが、「これを適用すればバッチリOK!!」と言う物がなかなか判断できません。
いろんな対策がある中で、良いとこ取りの組み合わせで試してみます。
(うまく行かなかったら外付けで使えるし・・・)
●コピー先ハードディスクは Win 7 パソコンでフォーマットする。
●コピー元ハードディスクには、あらかじめ インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジーをインストールしておく。
チップセットがインテルの場合のみ有効
A540/CXのチップセットは、モバイルインテル GM45 Express
●最新バージョン(5.5)の EaseUS Todo Backup Free Edition でクローンを作成し交換する。
インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジーは、ダウンロードページから iata_cd.exe ファイルを入手。 |
それでは レッツラ ゴー (40年ほど前の学園ドラマで流行ったんですw)
■ コピー先のハードディスクを A540/CX に接続し、フォーマット。
用意したのは、 HTS547550A9E384
500GB
(黄色文字部分が E ならAFT、A なら非AFT)
ヤフオクで、使用 25時間の新同品を
〆て¥4318.で入手
A540/CXにつないで、普通にフォーマット。
フォーマット後、パーティション開始オフセットは 1048576バイトになっていた
■ インテル・ラピッド・ストレージ・テクノロジーを A540/CX にインストール。
iata_cd.exe ファイルを開く
セットアップ画面、「次へ」をクリック
使用許諾契約書、よく読んだ後 「はい」をクリック
ファイル情報を読み、「次へ」をクリック
しばらく 待つ
終わったようなので、「次へ」をクリック
「完了」をクリックし、再起動。
( クローン作成前に、ディスクのクリーンアップ&デフラグを実行しておく )
■ 次は EaseUS Todo Backup でクローン作成
まずは セットアップファイルを開き、インストール
日本語を選択し 「OK」をクリック (ver 5.5 から日本語にも対応したらしい)
使用許諾契約に同意し(チェックを入れ) 「OK」をクリック
セットアップウィザード開始画面、「次へ」をクリック
インストール先の指定画面、既定の場所に支障がなければ 「次へ」をクリック
問題なければ 「次へ」をクリック
個人データ保存先の選択画面、既定の保存先に支障がなければ 「次へ」をクリック
余計な抱き合わせアプリがないので GOOD
しばらく 待つ
完了画面が出たら 「終了」をクリック (メールアドレスの登録は任意)
EaseUS Todo Backup を起動
「ディスククローン」をクリック
読み込み元ディスク(ディスク1)を選択し 「次へ」をクリック
書き込み先ディスク(ディスク2)を選択し、”SSD用に最適化”にチェックをいれ、「次へ」をクリック
パーティションの境界をドラッグすると、
容量を可変できます 「進む」をクリック
書き込み先ディスクのドライブ文字が、F ・E・ Gになっていますが、(このままで)換装後は Fがリカバリ領域、EがCドライブ、GがDドライブになりました。
「OK」をクリック
しばらく待つ ・・・ 50分ほど かかった 終わったら 「終了」をクリック
ハードディスクの入れ替え手順
交換作業が終了したら、さっそく確認。
★ ファイル名(msinfo32)を指定して実行。
システム情報ウインドウが開くので、
コンポーネント 〜 記憶域 〜 ディスク の順にクリックする。
最初のパーティションの開始オフセットが、1048576バイトなら、OK牧場。
その他のパーティションの開始オフセットも、4096の整数倍になっているはず。
最初のパーティションの開始オフセットが 4096バイト!! それも 1倍数。
OK牧場ってわけにはいかないぞ (~_~;) OK広場くらいかなw
でも 他のパーティションの開始オフセットは 4096の倍数になっている。
成功なのか失敗なのか、よくわからない。
とりあえず
★ ウインドウズ・アップデートが出来るか確認。
エラー表示も無いし、アップデートは問題なさそう。
★ Crystal Disk Mark で読み書き速度測定。
交換前HD HTS545032B9A300 (非AFT)
交換後HD HTS547550A9E384 (AFT)
元のHDより、若干良い数値が出ているが、なんか ビミョー。
遅くもなってないし、ま いいか。
ウインドウズ・アップデートは問題無いし、読み書き速度も遅くはなってないし、使ってみても特に支障が無いようだけど ・・・ 成功か失敗か わからない ビミョーな結果になってしまいました。(-_-;)
追記 : パーティション開始オフセットの件
ネットで見つけた EaseUS Todo Backup Free 5.5 の使用レポートによると、”SSD用に最適化”にチェックをいれた場合は 4096バイト、チェック無しの場合は 32256バイトに なるらしい。
32256 は 4096の倍数ではないので × 、どうやら 4096バイトでも問題ないようです。\(^o^)/
2013年2月
非AFTハードディスクから AFTハードディスクへの交換 (換装) その2
2015年1月5日 追記 XPのサポート終了後、日立や東芝用のアラインツールの配布が終了しています。 WD(Western Digital)用は下記サイトからDL出来ますが、配布がいつまで続くかわかりません。 http://support.wdc.com/product/download.asp?groupid=805&wdc_lang=jp 有償版ソフトを使わず Vista や 7 のHDDを(バックアップツールなどを利用して) AFT-HDD に交換する際は、インテル・ラピッドストレージ・テクノロジーと EaseUS Todo Backup("SSD用に最適化"にチェックをいれて)を利用するのがベターかと思います(あくまで私感です)。 |