オーケストラ
2009年製作
監督・脚本:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:アレクセイ・グシュコブ
メラニー・ロラン
ボリショイ劇場で清掃員として働くサエない中年男アンドレイは、かつてはボリショイ交響楽団の天才指揮者として知られていたが、(1980年当時) 共産主義政府によるユダヤ人排斥政策に従わなかったため、楽団を追われた過去を持っていた。
そんな彼はある日、パリの劇場がキャンセルした楽団の代わりとなるオーケストラを探しているという情報を得る。
音楽界復帰のチャンスと思った彼は、追放されていたかつての楽団員たちを集め、『ボリショイ交響楽団』になりすましてパリにへ行くことを計画する。
演目はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。
アンドレイはソリストとしてパリ在住の女性ヴァイオリニスト、アンヌ=マリー・ジャケを指名する。
彼女とともに演奏することもアンドレイの目的で、過去のある事情が関係していた。
(隠し子かと思ったけど、違いました)
そして、演奏会の日、ギリギリで集まった団員たちの調子っぱずれの演奏が始まる……。
コチコチの共産党員の元KGBをマネージャーに、演奏はドヘタな大富豪をスポンサーに引き込み、空港で偽造パスポートを作ったり、ハチャメチャな展開で笑いを取りつつ、最後の演奏シーンで しっかりと感動させてくれます。
監督のラデュ・ミヘイレアニュは1958年生まれのユダヤ系ルーマニア人で、1980年に亡命し、フランスで映画の仕事に就いた過去があります。
アンドレイ役のアレクセイ・グシュコブはポーランド人、アンヌ=マリー・ジャケ役のメラニー・ロランはフランス人です。
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