アイ・イン・ザ・スカイ
   世界一安全な戦場


  2015年製作


  監督:ギャヴィン・フッド


  出演:ヘレン・ミレン
      アラン・リックマン
      アーロン・ポール


ドローン型無人攻撃機を使った現代の戦争の実態を描いた軍事サスペンス。

アフリカ某国、上空6000メートルの「空からの目」が、自爆テロ実行直前のテロリストの隠れ家を捕捉。
無人攻撃機からミサイル発射・・・、って時に 隣りに住む少女が路上でパンを売り始める。

   

少女の安全を考慮して自爆テロを見過ごすか、少女の命を犠牲にしてでも自爆テロを阻止すべきか。
爆薬を体に巻き付け、今にも隠れ家を出ようとしているテロリスト達・・・。

無人攻撃機の操縦士(オペレーター)はアメリカ・ネバダの空軍基地、指揮はイギリス・ロンドンの統合司令部、決定は内閣府・作戦会議室から執っている。

一刻を争う判断を迫られる中、日和見・建前・責任逃れに走り決断を下せない政治家や官僚たち。

ヘレン・ミレンは、最強硬派の現場指揮官 キャサリン・パウエル大佐を演じています。

内閣府・作戦会議室で政治家や官僚から攻撃のゴーサインを取り付ける立場の国防相・ベンソン中将を演じたアラン・リックマンのインタビューの中で、
「政治家達の仕事の仕方は、どの場面でも同じだ。
自分で責任を取らず、他人に押し付けようとする。
大惨事を阻止するため、今すぐ行動したいが・・・政治家達は誰も許可を出そうとしない。
来週には違うポストにいる人たちだからね。」と語っている。

作戦終了後、政務次官から「恥ずべき作戦だった」と非難されたベンソン中将は、
「決して軍人に言ってはならない・・・彼(ら)が戦争の代償を知らないなどと・・・」と返します。

正しい答えなど無いと感じます。

日本にも、こういう決断を迫られる時がいつか来るんでしょうね。


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